圭「!?祥平!大事か!?」



チャリから降りて、駆け寄ってくるブチ。




「痛った〜い!」




僕とぶつかったこの子は、僕とブチが通う高校の、制服を着ていた。




祥「ごめん!大丈夫?」




「あっ…はいっ!」




僕が差し出した手を、握った君。
僕は…君を立ち上がらせた。




それから数分後…




「紗綾!」




新たな人物が現れた。




「あっ…かよっち♪」




「あんた、なに人にぶつかってるのよ!気を付けなさい!」




「はぁ〜い」




不機嫌そうな君と、そんな君を叱るこの子。




まるで…僕とブチみたいだった。




「あの…ごめんなさい!」




君を叱ったこの少女が、僕たちに謝った。




祥「へ!?…いや、大丈夫だよ」




圭「気にするな」




僕とブチは、2人にそう言った。




「よかった…すみません、紗綾がこんなことを…」




祥「大丈夫だって!だから、気にしないで?」




僕は優しい声で、少女に話した。




「ほらっ!紗綾も謝って!」



紗「…ごめんなさい」




少女が言った次に、君は謝った。




紗綾…っていうんだ。