「目は閉じて欲しいなぁ」

どうやら私は目を開けっ放しだったようだ。


慌てて閉じると
耳に響くリップ音。

何度も何度も
唇に触れる柔らかな感触。

生まれて初めての経験に
足ががくがくと震えた。