「その人に興味関心があるかどうかじゃないかしら…今の彼氏と4年ほど付き合ってるけどいつも違う表情を見せるから」

飽きないってことかな?

「茜ちゃんは川口くんにドキッとかしたことあるの?」

「1回だけ確かあります。」

でも、それは好きとじゃないと思う…だってたくさんあたし勘違いしてたし…

「恋することに怖がりになっちゃだめよ!」

恋するのに怖がりになる?

「千鶴さんはありますか?恋をするのに怖がりになったこと。」

「あるわ。でも、今の彼が助けてくれた」

千鶴さんは嬉しそうな表情になった。

彼氏さんってすごい人なのかも

「もう少し自分で考えてみます。響のこと」

「そうしなさい」




昼休み終了ぎりぎりで仕事に戻った。




「古川先輩」

向かい側の平間さんが声をかけてきた。

「何?わかんないことでもあった?」

「はい、ちょっと…」

席を離れて平間さんのパソコンを覗き込んだ。

ありゃりゃ…これは…

マウス動かしても動かない状態になている。

「ちょっとどいてくれる?」

兄貴がパソコンおたくで教え込まれててよかったとこゆう時、つくづく思う。




「はい、これで大丈夫。」

立ちあがろうとした瞬間…




「川口さんのこと取らないでくださいね」




耳元で平間さんにそう言われた。

「えっ?」

「先輩、ありがとうございました。」

普通に平間さんにお礼を言われた…


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