「何が幸せ者や?!!ありえへんよあんなん!うちを見つけるや否や、いきなり怪我した方の腕引っ張って“おお!良さそうですな。がはははッ!”とか言って去ってくんやで?!」 「…そりゃ、少し変わってるな」 外見からは想像できない松本の奇妙な行動に、浅野は目を丸くする。 (でも、松本先生がまだ診察してるってことは、まだ完治してないってことじゃ…) 気づかれないように楓を横目で盗み見る浅野。 ふと手を見ると、片時も手放さない大太刀は左手に握られていた。