ホテルの24階にある高級レストランでワイン片手に乾杯をした。




「羽、今日めっちゃきれい。」




大は着なれないスーツに身をまとい照れくさそうに言う。




「そ、そう?」とあたしも照れて言う。




あたしは黒のひざ丈のフリフリワンピースに
白のショートカーディガンという、
普段とは全然違う格好だった。




普段はフリフリワンピースなんて絶対に着ない。




大はあたしを見ては視線をそらしそしてまた見るという
行動を繰り返し口数もとっても少ない。




その行動がツボにはまってしまったあたしは
「大おもろすぎ。」ととても笑った。




大もつられて少しくせ毛なこげ茶色の髪をさわりながら
くしゃっと笑う。




大の癖のある笑い方に惚れたあたし。




そして楽しく少し緊張したディナーは終わりホテルの部屋へ。