しばらくすると警察が家に訪ねてきた。

「篠崎香さんですね?」

「はい…どうされました?」

「実は会社の方から旦那さんが出勤されていないと受けて警察に届けがあったんですが?」

「はぁ…」

「何か…ご存知ありませんか?」

「いいえ」

「では、こちらに見覚えはありませんか?」

 そう言うと見覚えのない、血まみれの包丁がビニル袋に入れられていた。

「先程大量にあなたの出されたゴミ袋から遺体が発見されたんですが…」