確かに……こんな出会いは稀だと思う。 


私も調子に乗りすぎて喋りすぎたけど、何ていうか居心地がよかったんだよね。 

そのことを話したら、二人が喜んじゃって! 


「やっと、新しい恋に進めるね」なんて言われる始末。 


でも、連絡先を教えたことは二人には秘密にしておこう!


何を言われるか分かんないもん。


麻紀にお説教されるかもしれないし。


ただ……これが恋かどうかは、私にもまだ分からない。 


でも、裕司くんのことがずっと頭から消えないのは事実。 


不思議だけど、だいぶ前から知ってるような、そんな懐かしい感覚さえ覚える。 

こんな気持ちも、二人には内緒。


私の心にだけ、留めておくつもり。