裕司くんの領域には、それ以上、足を踏み込んではいけないような気がして……  


私は、この二人の関係に満足していた。



でも―― 



ときどき、メールの最後に「会いたいね」とか「あの頃が忘れられない」とか、そんなことが書かれていると……



少しだけ、胸がドキッとしてしまう自分がいたのも、事実だ。