「佐藤先生(校長)に、いつも野田さんのこと聞いてたんだ。」



そう、大越くんは切り出した。 



なんで、うちの校長とそんなに親しいんだろう?と思ったら、 



「俺、佐藤先生の教え子なんだ。中学2・3年のときの担任!おまけに、野球部の顧問」



あぁ、なるほど……そういうことだったんだ! 



「そっか。大越くんのことは、いい人だって校長先生から聞いてるよ!」



「ホント?なんか、変なこと言ってなかった?」



「何にも言ってなかったよ。」


二人で笑った。