――と、すぐさま、彼が電話に出た。 


「もしもし、めぐみさん?」

懐かしい声。 


この声を聴くだけで、胸がキュンとなる。


「うん、そうだよ。何度も電話ありがとう!忙しくて出れなかったの。ごめんね」


「そっか。今ね、僕、空港にいるんだ!」


「えっ!?帰ってきたの?」 

「うん」


「お帰り!」


「ただいま!」