私はあの後買い物に行き今帰り道。
寒いなぁ。
「里那ちゃーん!」
後から聞き覚えのあるような?
後を振り向くと…
「凪鎖さん!お久しぶりです!」
「お久しぶりー!…ってあれ?昨日会わなかった?」
「あれ?そうでしたっけ?」
私忘れやすすぎ(笑)
というか昨日の事なのに…
「にしても何?今一人?よかったらお茶しない?」
凪鎖さんがナンパらしき事をする。
「…私彼氏いますよ?」
ため息をついた。
「知ってるって。里那ちゃんだからやるんだよ?俺だって彼女というか婚約者いるわけだし?」
……え?
「えぇぇぇ!?」
「凪鎖!どこ行ってたの!? この子誰!?」
そこに女の人が現れた。
ショートカットでワンピースを着ていてお姉さん…でもなんだろう?
「あはは…詩織ごめんって。あ…コイツ俺の彼女の一宮詩織。よろしくな?」
名前可愛い!
「初めまして。一宮詩織です…。お名前なんて言うんですか?」
名前言うの忘れてた(笑)
というか寒いし家近くだし寄ってもらおうかな?
「私桜谷里那と言います!よろしくお願いしますっ。…あの…凪鎖さん?寒いし家近くだし寄りませんか?」
「おお!いいの?なら遠慮なく?いい?詩織?」
「えっ?勝手にどうぞ?」
「じゃあ行きますか?」
詩織さんと凪鎖さんは腕を繋ぎ歩く。
私…一人かよっ!
いいなー…後でいちゃいちゃしてるよね?
私はあえて後を向かなかった。