獣百匹☆紅一点!?




「あ、そーいえばキクくん戻ってきませんね?」


「キク…、ミキんとこ。」


「あ、ああ!でも長くないですか?」


「キク、リレー…」



あ、そっか!
キクくんは足速いし、リレーの選手なんだっけ。



「じゃあきっと、集合かかってそのまま行っちゃったんですね。」


「ん…。」


「応援しましょっか!」




ちょうどそのとき、リレーの選手が入場してきた。


「あっ、キクくんがんばれー!!」


キクくんが、私の声援に気づき、こっちをみて微笑む。


その隣には、さっきまでここにいた鏡夜先輩が…。



「…未羽。」


「は、はいっ!?」


「キョウ、気になる…?」


「へ…?」



そう聞いてきた薫先輩は、なんだかとっても悲しい顔をしていて…。

胸がキュンとなった。



「そういう、わけじゃ…。」


「……ん、そっか。ごめん…応援、しよ。」



そう、薫先輩が笑うから、私もつられて笑った。


「優勝、しましょうねっ!」










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