獣百匹☆紅一点!?




「あー…疲れたっ!」


「鏡夜先輩っ、お疲れさまです」



汗ダラダラで帰ってきた鏡夜先輩。

その顔は、なんだか満たされてるような感じで、キラキラしていた。



「未羽、俺のこと、応援してくれたでしょ。」


私の肩に顎を乗せる鏡夜先輩。

ち、近い……


「あ、あの…知り合い、なんで」



「ふーん…それだけ?」


「え…えっと?」


「俺に、一位になってほしかったんじゃねぇの?」


肩にのせるのをやめて、私の顔を覗き込む鏡夜先輩。

とても意地悪な笑顔で…


か、っこいー…



「……っ先輩…。」


「ん?」


「一位、おめでとうございます…。かっこ、よかったです。」


「……未羽。」


「はっ…い……」



顔をあげると、鏡夜先輩がキスをしてきた。


「んん……せんぱっ…」


「はぁ……可愛すぎんだよ…」



口を離すと、ため息と一緒に鏡夜先輩がつぶやいた。

私は、頭がクラクラとしていて、聞こえなかった。



「な、なにするんですか…っ」


「…エネルギー補給?」


ガソリンスタンドじゃないんですけどっ


「なんか未羽の顔みてると、泣かせたくなるんだよな。」



ど、ドS発言っ


「んじゃ、いってくるわ。」


「あっ、頑張って下さい!」


「おう。」



鏡夜先輩は、次の400mリレーにも出るので、走って戻っていった。










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