「キクくん、次は何?」


「あ…次はっと……」


「二人三脚…。」



キクくんが悩んでる隙に、薫先輩が答えてくれた。



「ありがとうございますっキクくん、二人三脚だって!」


「う…うん。」



「黄団からは…だ、誰?」


「未羽ちゃん、生徒会の人以外と話さないもんね〜一応、同じクラスだよ?」


「嘘…全然知らない……」


「双子…」


「あ、未羽ちゃん!瑞希と静希出るみたい。」


「本当だっ!さすが双子〜」


「行進までピッタリだね」


みぃくんとしぃくんは、ニコニコと肩を組みながら行進していた。


か、可愛い〜っ



「やっぱり、双子だから速いのかな〜?」


「あははっ♪」


「でも周りがあんだけいかついし…2人の小さな体じゃ無理かなー?」


「あははっ♪」



「…キクくん?なんで笑ってるだけ?」


「まぁ、みてればわかるよ。ほら、始まるよ!」



「あ、ほんとだ…って、はや!!」



双子は、相変わらずニコニコ笑っている。
けど、二位には約半周くらい差をつけている。


「い、息ピッタリ…」



双子は、もうなんていうか…
一心同体というか…
もう、一人の人間っていう感じ!



「す、すごいね…さすが双子…」


「あいつら、タイムも足の長さも…何もかも全く一緒だからね。」



ぜ、全部一緒…!?
すごっ……


「ビリ……」



「え…?あ!」


黄団は、転んだみたいでダントツのビリだった。


「あ、あははー…」


「まじかよー」


「……。」



こうして、午前の競技は全て終わり、運命の後半戦へと突入するのだった…。










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