『おまえらーとにかくテキトーに楽しんどけ。以上!』



ワー!!!!



会長のすばらしくテキトーな挨拶を合図に、体育祭は始まった。


「よう、未羽。」


「き、鏡夜先輩っ」



後ろから抱きつきながら話しかけてきたのは、鏡夜先輩。

正直、あんな別れ方したから気まずいよぅ…



「未羽はなんの競技でるんだ?」


「玉入れです…」


「へぇー…頑張れよ、応援してっから。」



ぽん、と頭を撫で、微笑みながら去っていった鏡夜先輩。


か、かっこいい…



いくらでも頑張れそうな気がしたのは、きっと気のせい…?










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