「キクくん…」



「未羽ちゃんがそんな顔しないでよ!」



「でも…っ」



「…ありがとう。でも、今は本当になんとも思ってないから♪」



「キクくんは優しいからっ、きっと幸せになれるよ…!」



「未羽ちゃんにそう言われると、本当に幸せになれそうだよ♪さ、今日はもうおそいから帰りなよ♪」



「うん。ありがとっ、楽しかったよ!!」



「俺も♪あ、会長に変なことされたら言ってね!!」



「変なこと?…うん、ばいばい」





変なことって、なんだろう?


そんな疑問を抱えたまま、私はキクくんの部屋を出た。










.