「…で、話って?」



「……私、薫と付き合ってたんです。」



「……ん。」



「薫といるうちに、薫のこと好きだなって思うように感じて…」



「……うん。」



「このまえ、薫の誕生日に、プレゼントに私がほしいって言われました。」



「……」



「私、断る理由なんてないから、オッケーしたんです。」



「なにが、いいたいわけ?」



「…でも、だめだったんです。」



「…は?」



「いざ、しようって時に…ある人の顔が頭にでてきて…薫のこと、拒否したんです。」



「……」



「薫のことは、好きだったけど…意味が違った。私が本当に好きな人は、薫じゃなくて……」



そこまで言うと、涙がこぼれてきた。

あと、ちょっとなのに……



「…未羽の、本当に好きな奴って?」



「私っ……私が好きなのは…っ」



振られてもいい。いわなきゃ…っ




「鏡夜先輩…っ鏡夜先輩のことが、好きなんですっ」










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