「薫……?」 「ん?なに…?」 花束を机に置きながら、優しくほほえむ薫。 「薫の誕生日って……」 「あと、一時間後?」 「…うそー!!」 知らなかった! 誕生日知らないなんて彼女失格だよ〜 「私っ何も準備してないよ〜」 半泣きになりながら焦る私に、優しい笑顔のまま頭を撫でる薫。 「未羽が、俺の彼女でいてくれるだけでいい…」 それは、とても嬉しいけど… 「でも…年に一回の大切な日だし……」 なんかしてあげたいよ… 「なんでも言って?」 そう言うと、薫はしばらく考えた .