「…鏡夜、先輩……」
みんな出て行ってしまった中、鏡夜先輩だけはずっと無言でイスに座っていた。
先輩も、怒ってるのかな。
「先輩…ごめんなさい、私…」
「なんであやまんの?」
「…え?」
「おまえは悪くないだろ。」
「鏡夜先輩…」
「でも、忘れんなよ。お前は俺のもんだから。」
ニコッと笑って、立ち上がる鏡夜先輩。
「薫ー今は貸しといてやるけど、それ俺んだから。返してもらうし。」
そう言いながら、部屋をでていった鏡夜先輩。
「ふふっ…鏡夜先輩……」
鏡夜先輩…ありがとう。
なんだか、救われた。
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