「え…?ちょ、ちょっと…藤堂くん?」



藤堂くんが、笑顔で近づいてくる。




「や、やめて…」



「そーいうの、逆効果だよ♪」



「いやっ……んんっ」




荒々しい、感情も何もないキス。



「ん〜…んやぁ……ふぅー…」



やだ…っやだやだやだ!
誰か…っ




「んぅ〜……やぁーっ!!」



バキッ
「うぁっ!!」



「!?」



「てめっ…何すんだよ!!」



「未羽にっ…触んな!」



「ひっく……薫、先輩っ」



「……いっとくけど、その女、俺の誘いに乗ったんだぜ?」



「……は?」



「俺が女好きって聞いてただろ?けど、部屋おいでよっていったらすんなり入ってきた。誘いにのってるとしか考えらんねーだろ。」



「……っ!」


やだ、恥ずかしいっ


「そいつも、本当は期待してたんじゃねぇの?」



「未羽っ!」




これ以上、聞きたくなくて、部屋から逃げ出した。




「ひっく…うっ…」



「未羽…っ!」










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