くじら




「……何か考え事?邪推かもしれないけど…戀かしら?」




「ま……まさか、そんな、私…」



聡子さんは うふふと笑った。





「瑠璃子さんは、お友達と喧嘩される事もないし、消去法で言ったら戀しかないと思って…」





「……聡子さん。」





お茶を飲みながら
聡子さんは私を見る





「私……」






―こんな事すると思ってましたか?




「……大丈夫よ。人を好きになる事は悪い事じゃないわ。例えどんな人でも…」





「……」




藤堂先生…





「聡子さん。……」







好き……なのかしら、先生が




「…わからないんです。私、気持ちが…」






この気持ちは


尊敬?憧れ…?





好き?