「だから睡眠薬を入れ眠らせた。…いい人のフリも大変だ…」



上着をイスにかけながら 私に距離を詰めてきた





いい人…って






「演技をしていらしたの…」



「……まぁ。貴女が受け入れやすいと思って…、」






後ろに下がったら
ベッドに足があたった。





いや……












「人を呼びますよ…、やめて下さい。昴さん……」




身体が震える…




「人払いはしてあります。朝まで人は来ません」



カチッとベッドサイドの
明かりを消した…







誰か……










身体がふらっと 倒れた
頭がぼうっとしてきた




「…あ、……昴…さん」






「…睡眠薬の他に、麻痺する薬も入れました…。瑠璃子さん…」





ドサッと


昴さんは ベッドにのってきた







「………優しくしますよ、」






私の背中に手をまわす




カチカチと音がして、
ドレスの器具が外れた。





いや…




やめて……






徐々に後ろから
ドレスを脱がされる……




抵抗したいのに
身体が動かない…