くじら








何日かたって手紙が届いた



澄さんは 居間で手紙を読んでいた








多分 先生からだと内心思いながら澄さんを見ていた






手紙を読み終わるとすっと立って家事を始めた









手紙は置きっぱなしだった




























「久白君。今日はどこかにお出掛けするの?」



「……いきません。」



澄さんはそうと笑って言った