織人さんはふっと笑った
「いいえ。」
瞬間に電気が、ふっと消えた
シャンデリアの
明かりが無くなり暗くなる
ざわつく声が
会場内に響いている
「なに…」
「電気系統のトラブルかも…。動かないで下さい、」
織人さんは 落ち着いていた
明かりはパッとついた…
「あ……れ、」
またふっと消えた
さっき明かりが
ついた時人影が見えた。
「……先…生、」
「瑠璃子さん動かない…、あれ、ちょっと!」
まさか 先生が?
人をかき分け暗闇を走る。
ドレスだから、勝手が悪い…
「……っ先生、」
屋敷の明かり
全部消えているわ…
使用人はばたばたと
会場に走り回っていた
かすかに蝋燭の灯りで
地面が見える
会場から廊下は
一本道で、迷わない。
先生が…
さっきここに見えた
「はぁ………っはぁはぁ、苦しっ…」
人影もなくなり
し…んとしている。
ちょっと不気味…
「先生ー、いらっしゃる……」
ガシャン!!
硝子が割れる音がした。
遠くないわ、どの部屋
近くの部屋を開けた
中はガランとしてる
ちがう…

