「8月の頭に軽井沢に行きませんか?」
「…課題は終わったんですか。」
えぇと織人さんは頷いた。
とりあえず舞踏会場に戻り踊ることにした
麻里さんは知り合いを見つけたらしくそそくさとそっちに行ってしまった
織人さんは結構踊るのが上手い。
「まぁ…何とか…、」
「良かったです。」
「…将来がちょっと不安です、綾さん不器用だから」
次のステップを踏みながら
織人さんは言う
「……織人さんは綾子さんと結婚なさるんですよね。将来は英国に?」
「―考えてはいます。綾さんは喜びそうだけど…、これからどうなるか分からないし…」
ぶつかりそうになるのを織人さんは交わした
「俺としては此方にいたいです。…彼女の生まれた国で親もいる、離ればなれになるのは淋しいと思うんです……、」
「確かに寂しいかもしれないです。でも綾子さんの…、學びたいという気持ちは本物ですし…」
「わかっています。これは俺の我が儘だから、」
仲良さげに見えても考えてる事は同じじゃないのね
―将来留学したいっておもってるの
「…ありがとうございます。相談に乗って下さって」

