会場を出た
廊下を歩き、外に出る




結婚式は、須藤家の
別荘をかりきっているから




とても広い。




廊下には、
談笑してる人もいた





外…てどの辺りかしら。



聞いておけば良かったわ








「先生……。」








見当もつかないまま
歩きまわる。







先生は何処にいるの?




ため息が出る






「瑠璃子さん……。」



先生の声…



でも先生は、いない。




幻聴ではないわよね…





「横ですよ。」




横…には確か池が…


ふっと見ると
細長い人影が見えた




「先生…!」







廊下から
池のある庭まで走る





「はぁ………先生っ、」


「すいません。探したでしょう…」






さっきの笑顔で
先生は私に言った





「私こそ、すいません。母に…紹介されて……、先生を放っておいて…」





先生は首をふった





「……放っておいて、て大丈夫ですよ。子供じゃないんだから、僕は」







「……」





子供じゃない
事くらい分かっている




そうじゃないの。先生