くじら





ふと先生の
冷たい手が頬に触れた




「せ…」




「虫なんていませんよ、」






私は目をつむった





冷たい唇が唇に触れた




馬車の止まる音がした。


早く降りなくては…




「……せんせ、馬車……、ん……っ」






「黙って…」






耳元で囁く声に
抵抗が出来なかった









おかしくなりそうだと…感じた