くじら





何がしたいのか






先生はにっこり笑う。





私達は馬車にのり
旅館に戻る事にした






「瑠璃子さん…」


「はい…?」








先生は目を細めて笑った。


「いや…、」



「……またからかってるんですか?」








「違いますよ。…瑠璃子さん聞いていいですか」





ガタンガタンと馬車が揺れる



「何ですか、」



「さっき聞きそびれた、例の結婚する方のお名前を…」





名前…言ってなかったかしら、




私は素直に答えた





「安藤聡子さん…です。私は聡子さんと呼んでます」






「そうですか。ありがとう…」












先生はふっと微笑んだ





「先生は風景見ませんの、さっきから…」





じぃと私を見てる


「風景より君に興味がありますから、…なんて…」



さらりと恥ずかしい事を…っ





窓枠に頬杖をついた






「瑠璃子さん。…」

「また質問?」







「頭に虫が…」



「ええ、どこですか取って下さい…」




先生は横にきて
笑いながら 頭を触った






「とれました?」



虫って…はちとか、
むかでとか…、