まさか2人が兄弟だったなんて… 「千歳…陽菜を返してくれないか」 「ふっ…イヤだと言ったら?」 「ちーくん?何いっ…」 あたしの言葉を遮るようにすっとあたしの前に手を出した 「意地でも取り返す…陽菜は俺の女だ!誰にも渡さねー」 そう言って千歳を睨みつけた 「ふっ…わかったよ返すよ…俺じゃダメみたいだからな」 「陽菜ちゃん…幸せになれよ…あいつに泣かされたら何時でもおいで」 あたしの頭を一撫でするとすっと離れていった 「じゃあまたね…」 あたしが歩き出すのを静かに見守る