「はぁー…お姫様を王子様の所に帰さなくちゃね」 クスリと笑ってベッドから降りるとあたしに手を差し出す 「いこっ」 「何処へ?」 あたしがそう言い終わるとすぐ部屋のドアを叩く音がした ドンドン─ ガチャッと開けられたらドアの向こうに現れた男が言う 「総長来ました…高野のヤローが」 「今行く」 あたしにチラリと目をやり男は下がって行った