ザワザワと、風で木々が揺れる。




ハードは一人、薄気味悪い森の中を歩いていた。




風と彼の足音以外、何も聞こえない。




そんな彼の後ろに、誰かが立った。




いや、正確には木から降りてきたのが正解だろう。




ハードは後ろを見る。




そこには左頬に古傷がある男、ブライトがいた。