帰りに昨日の公園によってみると、絵美ちゃんが来ていた。

バスケはしてなかった。

絵美ちゃんは1人しかいない公園のベンチで寝ていた。

…自由すぎない?
襲われちゃうよ!?

起こすのもかわいそうで、空いているところに座った。

柔らかそうな絵美ちゃんの髪をすいてみた。

絵美ちゃん……すごいね
かっこいいよ


絵美ちゃんの頬をつついてみた。

冷たい。
風邪引いちゃうよ、絵美ちゃん。

絵美ちゃんの寝顔はかわいくて、ちょっと得した気分。

面白くて何回もやっていると、絵美ちゃんは時々キュッと目をつぶった。
「……かわいい」

その時だった。

公園の入り口で自転車が止まる音が聞こえた。