―――――――――――――― ――――――― 綺麗な空の下、マウンドの上に立つエース 綺麗なそのフォームに夢中でシャッターをきる。 「野崎、マネージャーの仕事ほったらかして、カメラマンにでもなったつもりか」 通称、鬼コーチで有名な先生は、ため息をついてグラウンドを見つめた。 「あいつは今日で終わりか…引っ越しは…」 視線に気付いたエースがこっちに向かって手を振った。 「…明日です」 いなくなることの実感が湧かない 「お前は大丈夫なのか」と聞いた監督に、愛想笑いで応えた。