「マサヤがカズじゃなく俺の弟になるのか。変な気分だな」 ジョージが言った。 「さあさあ、くっついていたいのはよく分かるけど、二人とも明日は早いのよ。マサヤは泊まってく?二人ともまだ同じ部屋には寝かせられないけど」 ジュディが笑った。 「いえ、今日はホテルに帰ります」 「じゃあ、俺がホテルまで送ろう」 「いや、タクシーを拾うよ」 ジョージの申し出を僕は断った。 一人で考えながらホテルに向かいたかった。