「勝手なこと言ってんな!」

「勝手じゃない!あれから俺達…そうゆうコトになったんで、もう、一切アイツには、かまわないでほしい!それだけです。」

「ちと待てよ〜!」

「伝言なんか、聞かないですよ。」

「そうゆうコトって何だよ!」

「わかるでしょ?アイツを抱いたってコトで」

その瞬間、

寺岡の強烈なパンチをくらった俺は、
そのまま、砂浜に倒れこんだ。

そして、

その俺をまたぎ、
服の襟を掴み上げた寺岡は、

「人の女に、なにを手ぇ出してんだテメーはよー!」と、

さらに砂浜に叩きつけた。


馬乗りになった寺岡に、胸ぐらを掴まれていた俺は、
それでも、力を振り絞って言い放った。

「はじめっから、あんたのものなんかじゃない!」


間違いなく、殴られると思い、
力一杯閉じていた目を、
ゆっくりと開いて、奴を見た。

すると、

「てめーが言うなよ!」

奴は、掴んだ俺のシャツの襟を
ただ上下に振り続けながら、

「アイツが自分で言うことだろーが!テメーが言いふらすなやー!」と、

不意打ちに一発みまった。

そして、立ち上がり、
俺のケツに、軽くケリをいれると、
少し離れた所へ、ヨロめきながら座り込んだ。

そこまで目で追った俺は、
そのまま大の字になって、寝そべっていた。