凄く安心感に包まれる。なんか・・


「お前な・・俺はお前が傷付く姿見たくねえよ・・・
だから、無理すんな・・俺もお前がいるから・・その//」


「お2人はラブラブなのですね。
なんか、青春ドラマを見ているようです。」


「トゥラム、良いとこなんだから邪魔しないの。」


「すみません・・・続けて下さい。」

「続けて下さいって・・杏南、とりあえず
無理すんな。俺、お前の頑張ってるとこは
好きだけど傷付くのは耐えられないから・・」



「頑張る。泣きたくなったら・・・
泣かせてね?・・」


「ああ。」

渉はそういうと大広間を出る。
なんか今日の渉は異様に優しかったな//
なんかあったのかな。ちょっと戸惑うよ・・

「杏南、終わったわ。
一応、傷口は塞がった。でも、なるべく
お風呂は入らないで欲しい。シャワーならいいけど。」


「わかった。ありがとう。シャワー浴びて寝るね。」

アタシは大広間を出る。少し傷は痛むけど歩くことは出来る。
有李栖の心配そうな視線を感じる。アタシも無理し過ぎたかな・・


有李栖side


はぁ・・世話の焼ける子だ。
でもそれが杏南の性格だからしょうがない。
全く・・運命の糸がかなり違う形に絡まって来ている。

このまま行くと最悪な結末になってしまう。

でも、今回は絶対諦めない。明日はジュシフとの修行にしよう。

絶対ジュシフを救える。杏南は絶対大丈夫。

わたしはトゥラムを戻し、お風呂に向かう。

でも、ここから更に糸が複雑に絡まることを予測していなかった。