アタシは出来るだけブラの肩紐が見えないように制服の肩の内側に隠す。
一先ず、隠すことに成功。渉は尚も顔を真っ赤にしている。
全く、純情すぎにも程があるって・・・

「ったく・・お前は女らしくなるために修行に来てんだろ?」


「まぁね。でも、ホントの目的は妖怪退治&皆藤家を守るコト。女らしくは二の次。」

「はぁ・・・んなことだから彼氏出来ねんだよ・・」


「別にいい、だって今はやること沢山あるし・・恋してる暇ないもん。」


「あっそ・・・朝飯だろ?着替えるから大広間行っててくれ」

「ハヤテお兄ちゃんは?」

「自分で起きてるよ。その格好で行ったらびっくりするし・・」

アタシは半ば渉に部屋を追い出された。お兄ちゃんの部屋は行かず、そのまま大広間に
向かう。案の定、お兄ちゃんは椅子に腰掛け、ミルクティーを飲んでいた。
有李栖もお兄ちゃんの隣に座って紅茶を飲んでいる。

「おはようございます。ハヤテ様、」

「おはよう。杏南ちゃんは朝からセクシーな格好だね//」

「そうですか?・・渉にも言われました。なんか、適当に取ったらこれになちゃって・・・」

お兄ちゃんは少し赤くなる。なんか、反応に困るな・・・
アタシは有李栖の向かえに座る。それと同時に渉があくびをしながら入ってくる。
その数分後に剛さんも入ってくる。
お兄ちゃんの合図でみんな食べ始める。アタシ的には上手く作れたけどどうなのかな?

「なぁ、杏南。ちょっと甘くない?」

「そう?アタシはこれが好きだけど・・」


「まぁ、良いケド。俺甘いの好きだし。」

みんな一応、美味しそうに食べているので良かった。有李栖が1番早く食べ終わったみたいでおもむろに自分のポケットをあさり始める。
何か紙を取り出すとアタシに差し出す。

「杏南、これが今日から一週間の修行メニューですよ。最初の一週間はわたしも一緒なので大丈夫ですよ。」