杏南side


アタシはいつもより2時間ほど
早く起きる。
正直言うと渉との会話を
気にして殆ど眠れなかったのだ。


まだ5時半。今日の練習は7時から
1時間ちょっと。
まぁ、早く行っても良いだろう。

一応、恭也くんにメールして置こうかな・・


『アタシ6時半くらいに
行くね。恭也くんはどうする?』


送信。完了、とりあえず
ジャージに着替える。
スパイクは部室にあるから良い。
髪もいつものポニーテール。
朝ご飯は・・
補助食でも沢山持っていこうかな・・

少し前に買って置いたから
大丈夫だよね。
さてと、制服と教科書を入れて・・
午後の分のTシャツも入れないと・・・


かなり重いなぁ・・
まぁ大会が近いからしょうがないか・・
アタシはエナメルと指定鞄を持って大広間に行く。

今日は朝ご飯作れそうに無いな・・・

書き置きを置いておく。
有李栖、ゴメン。
アタシはメモ帳に一言書いて置く。


『♪願いを今~この手に~♪』

嵐の「lotus」最近変えたばかりだ。
メールの着信音。
開くと恭也くんからの返信だ。


『まぢか。俺も行くわ。
杏南いるなら練習一緒にするわ。』