ディア フレンド

「・・・うん。
美味しい。
流石ギーストだね。」


ホントに美味しい。
何故か懐かしい。
お母さんが作ってくれた味なのかな・・

はっきり言ってお母さんの記憶は
曖昧で覚えていない。
でも、なんか―。


「ねぇ・・ギースト。
今日お兄ちゃんは・・?」


「今日ハヤテ様は
バイトだそうで遅くなると。
ちゃんとハヤテ様の分もありますよ。」



「そう・・」



「なぁ、有李栖。
明日って宿題あったか?」


「英語と社会。
英語はワークのP20まで
社会はP19まで。」



「やべ・・俺やってねえわ。
有李栖~・・」



「自分でやりなさい。
杏南に教えて貰えばいいわ。」



「えっ・・あっ・・杏南?」


「ゴメン・・アタシ
明日朝練だから早く寝なきゃいけない。」