「はぁ?何言ってるの?」
渉の顔が直視出来ない。
隠してることなんてないが、
何か後ろめたいのだ。
渉の言葉は何もかも
見透かされている様で
怖かった。
今にも泣いてしまいそうだから・・
「大丈夫か?
お前最近、変だぞ・・」
「知ったような口・・
聞かないでよ・・・
アタシの何を知ってるの?
アタシは強いの!
別に誰の助けも必要ない。
この使命だってアタシ1人で出来る。
お願い・・・邪魔しないで・・」
「杏南・・ゴメン・・・
俺さ、お前の力なりたいから・・」
なんで謝るの?
渉は何も悪くないのに。
アタシもなんでこういうことしか
言えないのかな・・
しばらく沈黙が流れる。
アタシは黙ってお盆に人数分の
茶碗を乗せ、その場を足早に立ち去る。
大広間に戻るとギーストと有李栖が
椅子に座って談笑していた。
この2人のように信頼し合える関係に
なりたいよ・・
