その翌日だった。
会社の先輩と一緒にコンパへ出かけた。
会った瞬間、目が離せなくなった。
大人の男性を知らなかった私は、スーツにコートを着た姿に・・・・・・
「うわぁ!!」
大人を感じた。
「あの人、めっちゃかっこいいやん」
私は隣にいた友達にそう言った。
「そうか?おじさんやん」
「え~、めっちゃ渋いやん」
涼くんとは全く違う男の人だった。
仕事に疲れた感じ。
でも、何かひきつけられるものがあった。
あの日、コンパに出かけていなかったら、私はまた涼くんにおぼれていただろう。
車を選びに行ったとしても、私がまた彼女になれる可能性はないんだ。
でも、私は嬉しくて期待してしまう。
きっと、またトンネルに入り込んでしまっていた。
救世主。
そう。
コンパで会った大人の男性は、
私の救世主だった。

