「あぁ―…ああ。
俺、急だけど今からロンドンに帰るから。
林瑚に会ってから帰りたくてさ(笑)」

「もっとゆっくりしていけば?」

「いや…今回は本当に林瑚が心配で
様子を見に来た同然だからさ。
父さんも母さんも知らないわけ(笑)」

「そっかぁ…」

そう言っている間にもうアパートの前に着いちゃった。

「着いたら、連絡してね…」

「あぁ。
あ、そうだ!
宇美ちゃんにメアドを
教えてほしいって
伝えて?
それでOKだったら
俺のロンドン用パソコンのアド
教えといて?」

「うん、わかった(笑)」

「頼んだよ、じゃあまた冬頃に帰るから(笑)」