「…暗いし送っていこうか?」

「いえ、大丈夫です。
私、一人暮らし始めたんです。」

「あぁ……、そっか。」

ボソッ
「そういえば……
そうだったな。」

「すいません、
なんか言いました?」

今…なんか言った気がしたけど
よく聞こえなかった…。

「…いや、別に。」




あれ………部屋の前に誰かいる。
変質者…じゃないよね……?

どうしよう…恐いな…。

「おぉ(笑)
林瑚おかえり~
待っていたぞぉ~♪」

「お、お兄ちゃん!?」

あれ…?でもなんで
お兄ちゃんがここに?
ロンドンに行ってもう当分は帰って来ないんじゃ……

「なんでここにお兄ちゃんが?」