俺は、本当はもう
ずっと昔に林瑚とは知り合い…いや、

友達だった。


林瑚に、林檎飴を
初めてあげたのは、

俺だったのだから。

昔、林瑚と出会った時
俺もまだガキの頃で
親の仕事の都合で林瑚の家のすぐ近くで暮らしていた。

初めは…、謙也と同い年でもありすぐに仲良くなっていった。
謙也とかなり
仲良くなった頃だった。

林瑚と出会ったのは…。


謙也の家に初めて遊びに行った時だった。


「翔、うちに来ない?
なんか今日、親が出かけなきゃならなくて
妹が一人になっちゃうから出かけられなくて…。」

謙也からの電話がきっと
出会うきっかけの一つだったんだろう。

「いいよ!謙也のうちに行きたいし(笑)」

「家わかるよな?」

「分かるよ(笑)
今から、行くよ。」

「あぁ、待ってる(笑)」