「永倉さん、そのお団子食べないんですか?!」
沖田の期待を含めた明るい声がした。
「だーめだ!!これは俺の!!ってかおまえいくつ食ったんだよ!?」
沖田から団子の乗った皿を遠ざける永倉。
「あんた…ほんと気楽でええなぁ」
楓は楽天的な沖田を心底うらやましく思った。
「あんまり物事を深く考えると土方さんみたいに眉間の皺取れなくなっちゃいますからね!
結局物事とはなるようになるものなんですよ」
「まぁ…そうやな。
珍しく正論いっとるやないか」
「がははは!!!違ぇねぇっ!!」
今まで黙って話を聞いていた原田が大声で笑った。
「失礼な人達ですね!!」
沖田は片頬を膨らませ、拗ねたような素振りを見せた。

