「んな馬鹿な!!土方さんが楓を気遣うなんてあるわけないだろ?!」
「だーかーらーっ!!それがあったからこうやって話してんだろ?!!」
原田は一向に信じようとしない永倉に苛立った。
「お二人さん、なんの話しとるん?」
「「うひっ!!!?」」
いきなりの背後からの声に原田と永倉は体が跳ねるほど驚いた。
「なんやねん二人揃ってそない気色悪い声出して?」
「どうしたんですか?」
「か、楓に総司?!
あー…驚かせるなよ〜」
永倉がほっとしたようにため息をもらす。
「「?」」
楓と総司はどうも様子のおかしい永倉と原田を見て顔を見合わせる。
「と、とりあえずさっさと茶屋行くぞっ!!」
明らかに怪しい笑顔で原田が三人を先導する。
結局、二人はなにもわからないまま原田について茶屋へと向かった。

