幕末異聞

「失礼しちゃいますね!私が道着を着ていては変ですか?」


「いや…そうは言ってねぇが…。お前が朝稽古真面目に出るなんて…」


「何ですかその言い方!!私は昨日もちゃんと朝稽古に参加していましたよ!!」


「…重傷者三人も出しといて何言ってんだか…」


「あれは愛情です!」


ふんぞり返って言い切る沖田に思わず額に手を当てて俯く土方。

そんな土方を見て満足そうな笑みを浮かべながら沖田は土方の部屋を出ようとした。



「総司ッ!」



土方に呼ばれ、沖田は振り返る。