「いつまでうちのこと計っとんねん!」


――タン!


これは通じないと感じた楓は素早く飛び退いた。

これだけの連続技を出しても息が上がっていない。



「…あの女子……一体何者だ?」

近藤は目の前にいる女を信じられないといった表情で見ている。

永倉も同じであった。

(こいつ…どうなってんだ?!)

楓が動かないのを確認してから、沖田は一度竹刀を下ろした。

「計るもなにも、貴女の型は目茶苦茶すぎて予測がつきません。でも、私は勝ちに来ているんです…」



すぅ…と一つ息を吸う。




「もう、計算はなしです」