(にゅうたいしけん…?)

「女が…試験を受ける?!!」

「はい、元々ここが女人禁制なのは知っています。ですから、普通の試験より難しくして受験していただくというのはどうでしょう?」


「…お前がそこまで熱心になるなんて…。その者、腕は立つのか?」

「断言はできませんが組長格くらいの腕はあるかと思います」


(一体なんの話をしとんねん)


「…試験の難度を上げる…とは?」

「一本勝負、私がお相手します」



「何ッ!!!?」


近藤はギョロリとした目を楓に向け焦りの表情をした。

「そ、そそそ総司!!それはまずいッ!増してやまだ年はもいかぬ女子だぞ?!!」

「大〜丈夫ですよ近藤さん。楓さんはきっと殺しても死にませんから!」

(最強に失礼なことほざいとんなコイツ)

「待て待て。うちはまだ何も言っとらんで!それともうちに発言権はないっつーんか?」

「ありませんよ」

きっぱり言われてしまった。

「おい!!さっき自分決めるのはうちや言うてたやないかッ!!!」

「そうでしたっけ?」


(こンの腹黒男女…)


楓の顔はこれ以上引きつらないというほど引きつっている。