「ヤァーーーッ!!」
 
「ターーーーッ」


――パンッ!パシッ!!


――ダンッ!バタバタ…



「ほれっ!腰浮いてきてんぞー。もうへばってんのか?」


――パシン!


「ぐぁっ!!!」

――カラン

「なんだ〜?集中力が足り…「永倉さ〜ん」


底抜けに明るい声。永倉は声のする方に目をやる。

「おぉ!総司……と?」

道場の入り口には笑顔で手を振る総司ともう一人。
仏頂面で俯いている小柄な少女がいた。

「あ!こっちの人、入隊希望者なんですよ」



「はいっ!?」

女は耳を疑った。

隣にいる傍若無人な男を見る。

(何ほざいとんじゃこの男女ッ!!!)

散々振り回され、流石に我慢の限界を感じた女は拳を握った。